2021-05-21 15:00
ダニエル ポヤトス監督が、リーグ戦での初勝利を掴んだ前節のアウェイ広島戦。試合前から強い雨が降り、ピッチコンディションに不安を抱えながらキックオフを迎えました。立ち上がりからディフェンスラインで組み立てながら試合を進める徳島が主導権を掴みます。良い流れで前半を終え、気を引き締め直して臨んだ後半、16分にはカウンターから右サイドを駆け上がった岸本選手がキーパーとの1対1もモノにして先制点を挙げます。終盤は相手の勢い押され厳しい展開が続きましたが、岸本選手の挙げた1点を守り切り、5試合ぶりに勝利を掴みました。
勝利を手にした瞬間、ダニエル監督は力強いガッツポーズでその喜びを表現。試合後、『本当に勝利はビタミンのようにチームにパワーを与えてくれる要素だと思っている。そして何よりも、今日の勝利はファン・サポーターの皆さんに贈りたいし感謝したい。結果が出ない中でもスタジアムやTVの向こう側から送ってくれていた声援は、本当にチームのパワーになっていた』と、その想いを口にしました。
そして明日はホームに現在2位の名古屋を迎えます。リーグ戦も3分の1を終え、いよいよ後半戦に差し掛かろうという中、チームの現状についてもしっかりと目を向けなければいけません。
広島戦で挙げた5試合ぶりの勝利ついて、キャプテンの岩尾選手からは『一つ勝てたということは僕らにとって良い薬になりました。今は目指してるサッカーの最中の最中。まだ歩み始めたばかりの「ひよっこサッカー」というクオリティで、まだまだ伸びしろを残している状態でありながら、勝つことができたということは非常にポジティブなこと』とまだまだチームとしての完成度には満足せずとも、チームの状態については『勝ったからこそ得られる空気感は確かにあるので、今は良い状態』と話します。
そして対戦相手の名古屋の印象については『攻撃に関して、大きく決まった戦術は無さそうなイメージで、個の力とコンビネーションでシュートまでもっていける選手がいる印象。大きな特徴は守備だと思っているので、かなり整理された4-4-2のブロックとその中でのインテンシティの高さはJリーグ屈指だと思います。ただ、これまでJ1で経験してきたインテンシティの高さから、まったく想像もできないようなものがくるとは思っていないので、その想像の範囲の中で自分たちが過去経験してきたインテンシティを踏まえて、どう修正できているのか、どう向き合えているのかが出る試合だと思います。』と話し、対戦が楽しみな選手には2017シーズン徳島に在籍し共にプレーした「山崎 凌吾選手」と、出身校である日本体育大学の後輩「稲垣 祥選手」をピックアップ。岩尾選手自身も今節の戦いを楽しみにしている様子です。
そして今節、最も想い入れを持って臨むのは杉森選手でしょう。
ジュニア時代から名古屋グランパスでプレーし、名古屋で育った杉森選手。この一戦を前に『すごく楽しみです。小学3年生から名古屋グランパスでプレーしてサッカーのすべて教えてもらいましたし、育ててもらったクラブです。
名古屋と対戦できるチャンスが来たというのはすごく楽しみですし、名古屋では悔しい思いをたくさんしてきました。そういう悔しさをぶつけたい気持ちもありますし、でも成長させてもらったクラブでもあるので…、楽しみです。名古屋時代は試合になかなか絡めなかったですが、徳島に来て試合に出場させてもらった中で成長できた部分が何かしらあると思います。名古屋の皆さんにも成長しているなと思ってもらえるようなプレーがしたいです。試合に出場すればキックオフから気合いを入れてガツガツいきたいです』と力強く今の想いを話します。
見どころ豊富な今節、前節の勢いそのままに今節も勝利を掴み連勝を達成したいところ。相手の名古屋は個の能力を見てもタレントが揃い、手強い相手となります。その相手に勝てばまた一つチームは成長し、それぞれの自信にも繋がるはず。
明日は現時点では晴れ予報となっています。ぜひ、スタジアムでこの一戦をご観戦いただき、勝利に向けて後押しいただければと思います!